友人の脱皮
もうすぐ脱皮だから今日はひどく眠いと友人が言う。予告通り、午後の会議中からパキパキと音がし始め、
https://twitter.com/1day1nonsense/status/912169662640566272
皮膚が硬く浮き上がってきた。脱皮のため離席して戻ってきた彼女はつるりとした新しい肌に変身。
長い爪もそのままで、今回の脱皮はとてもうまくいったと満足げだ。
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うっとりと長い爪に見惚れる彼女の横顔。会議はオンライン参加者を映すモニターが暗くて見づらいという課長の声で、電灯を消した中で続いていた。大きなモニターからの逆光が彼女の頬を照らす。
透かされた皮膚にうっすらと血の道が見えた。
何だか、ひどく尊いものに思えた。
今回は短い。